ハイブリッド車の電気を信号機に 「ブラックアウト」教訓に訓練

中沢滋人
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 2018年の北海道胆振東部地震で起きた大規模停電(ブラックアウト)を想定し、道警帯広署は31日、ハイブリッド車(HV)を活用した信号機復旧訓練を、音更町の国道交差点で行った。

 道警はブラックアウトで多くの信号機が使えなくなった教訓から、信号機にHVや移動式発電機から給電できる「電源ボックス」の整備を進めている。帯広署管内では昨年4基が整備された。

 訓練では交差点の信号機を消灯。署員が交通整理をしながら、移動式発電機とHVをそれぞれつないで復旧させる手順を確認した。桐山知彦・交通第一課長は「移動式発電機は給油しないと4~5時間が限界だが、HVからの給電は4日間は持つ。雨の中でも信頼性が高く、メリットが多いと感じた」と話した。

 同署は近く帯広トヨペットと協定を結び、災害時に同社のHVに出動してもらう方針。同社の若林剛社長は「移動発電機としてのHVは有効性を生かし、地域にお役に立ちたい」と話した。(中沢滋人)

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