サンマからイワシへ、水産庁が「魚種転換」のすすめ 海洋環境変化で

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加藤裕則
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 サンマなどの不漁が深刻化する一方、マイワシのように漁獲量が増えている魚種もあるとして、水産庁は7日、漁業者にとる魚の種類を変えることや養殖業への参入を促す方針を示した。海洋環境の変化に対応した漁業についての報告書に盛り込んだ。

 報告書は、水産庁の「海洋環境の変化に対応した漁業の在り方に関する検討会」で示された。海水温の上昇などによる影響について、サンマやスルメイカ、サケ、マダラ、ズワイガニの資源量や漁獲量が激減し、逆にマイワシやブリの漁獲量は増えていると指摘。対策として、水産庁は漁業者に魚種や漁法を転換することを勧める。

 具体的には、サンマ船によるイワシ漁や、サケの定置網漁から養殖への移行を挙げる。こうした漁法の転換などに必要な費用について、水産庁は補助金の拡大などを検討している。「獲(と)れる魚を獲ってその市場価値を上げていく」との方針も示された。このほか、魚種の変化に合わせた流通や水産加工業の転換についても支援する考えだ。

 漁獲量は年々減り続けている…

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