事故多発のマイナンバーカード
マイナンバーカードの信用を失墜させるような事件、事故が次々と発覚しています。
情報の紛失や漏洩の報告は2017年から'21年までの5年間で約3万5000件あり、'21年10月以降にも、マイナ保険証に別人の情報が誤って登録されたトラブルが少なくとも7300件以上確認されました。
しかし、これは氷山の一角で、マイナンバーカードの再交付手続きを行った人に誤って個人情報を記載した帳票が送られてきたり、コンビニで住民票の写しを取ろうとしたら別人のものが出てきたり、マイナンバーカードに紐つけられた預金口座の「公金受取口座」が別人のものだったということもありました。
こうしたトラブル続きの中で、この5月11日からスタートしたのが、「Androidスマホへのマイナンバーカード機能搭載」です。
これは公的個人認証サービスの電子証明書機能をスマートフォンに搭載することで、マイナンバーカードがなくてもスマホだけで健康保険証として使え、住民票などのコンビニ交付ができるほか、「マイナポータル」での情報取得や確定申告、さらには子育て支援などで受けた交付金をキャッシュレス決済などと連動して使うことも出来るといいます。
このように利便性が高まることに加え、スマホにマイナンバーを搭載する事はセキュリティー上にもメリットがあると言われています。
ハッキングなど実害が大きい犯罪に発展することも懸念されていますが、そうなると指紋認証や顔認証といった生体認証機能があるスマホは、カードで持ち歩くのに比べて格段に安全性は高くなるというわけです。結果的に犯罪を未然に防ぐことにつながることも期待されています。