27歳女性が絶句…老後のために「資産運用」を始めて、いきなりハマった「落とし穴」

独学で「勉強」していたものの…

「つみたてNISA」「iDeCo」「企業型DC」など、最近投資に関するワードを聞く機会が増えたと感じる人も多いのではないだろうか。

実際に、SHIBUYA109 lab.が2022年に行なった「Z世代のお金と投資に関する意識調査」によれば、投資に興味のある若者(18歳~24歳)は51.2%と半数を超えている。すでに投資をしている人と合わせると63.5%に達しており、年々投資に興味を持つ人、特に若者の割合が増えていることが見てとれる。

今回の記事に登場する新原美咲さん(仮名)も同じように、若くして投資に興味を持ったひとりである。しかし、浅い知識のままで手を出してしまったために、残念ながら手痛い失敗に終わってしまった。彼女の経緯から、投資初心者にありがちな「失敗要因」を解説していきたい。

将来への不安から、堅実な就職先を選択

美咲さんは地方在住で、IT企業に勤める27歳の女性である。大学卒業後、地元で有名なIT企業に就職した。その企業は全国的にある程度の知名度もあり、福利厚生も充実していた。これからの時代に必要となるであろうITスキルを身につけることができる点が決め手で、美咲さんは就職を決めたという。

「子どもの頃から『景気が悪い』という話を聞かされ続けてきたせいか、就職先を選ぶにあたっても『お金』が第一条件でしたね。両親のすすめもあり、一生お金に困らなさそうな安定した企業に勤めたいという気持ちが強くありました。その意味でも、ITスキルがあれば、もし転職することになっても、安心だと考えたんです」(以下、「」内は美咲さんの発言)

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入社後、美咲さんはさまざまな研修や制度の説明を受けたのだが、そのなかで興味を持ったのが「企業型確定拠出年金制度(企業型DC)」である。

企業型DCとは「確定拠出年金(DC)」の一種で、年金制度に組み込まれている。設定した拠出額を運用し、その結果が年金額に反映される仕組みで、企業型DCの場合は原則として企業が掛金を拠出するが、運用は加入者自身が行う。 

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