中国ロシアの「核兵器搭載可能な爆撃機」が初めて2日連続で日本海を飛行…日常化する中露の「2大核保有国による核恫喝」がヤバすぎる

初めて2日連続で行われた中ロ共同飛行

防衛省統合幕僚監部は、「6月6日(火)午前から午後にかけて、東シナ海から日本海に進出した中国の爆撃機(H-6)×2機が、日本海においてロシアの爆撃機(Tu-95)×2機と合流した後、東シナ海まで共同飛行を行った」と発表した。

これに続いて翌7日には、「午前から午後にかけて、中国の爆撃機(H-6)×2機及びロシアの爆撃機(Tu-95)×2機が中国方面から飛来し、太平洋にかけての長距離にわたる共同飛行を行ったことを確認した」と発表した。

また、7日の発表では、日本海においてはロシアの戦闘機(推定)2機が、東シナ海から太平洋においては、中国の戦闘機(推定)述べ15機が確認されたとしており、これらの戦闘機は、中露爆撃機の共同飛行にあたって護衛任務を実施したものと見られる。

これに対し、中華人民共和国国防部は6日、「中国軍とロシア軍の年次協力計画に基づき、日本海と東シナ海の関連空域で6回目の共同航空戦略パトロールを実施した」と発表し、7日には、「中国軍とロシア軍は、西太平洋の空域で6回目の共同航空戦略パトロールの第2フェーズを終了した」と発表した。

この中露による共同飛行が2日間にわたって行われたのはこれが初めてである。

統合幕僚監部 報道発表資料(6/7)より
 

経緯

中国が「合同パトロール」と称するこの中露爆撃機による共同飛行は、2019年7月に始めて確認されて以来、中国国防部が発表したとおりこれが6回目となる。

2019年7月23日に初めてこの活動が行われた際には、これら中露爆撃機の飛行に当たり、レーダ支援に当たっていたと見られるロシア空軍の早期警戒管制機A-50が2回にわたって、韓国が実効支配する島根県の竹島領空を侵犯し、これに対して(爆撃機の韓国領空接近に伴い)緊急発進していた韓国空軍のF-16戦闘機などが1回目の侵犯時に80発、2回目に280発の警告射撃を実施したという経緯がある。

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