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- 春の天候は予想するのが難しい。だからこそ、万能なジャケットが欠かせない。
- デザイナーやスタイリストたちは、バーシティジャケットといった時代遅れのトレンドは捨てた方がいいとBusiness Insiderに語った。
- 一方、ウィンドブレーカーやトレンチコートといったクラシックなスタイルは、実用的でファッショナブルであることに変わりはない。
春の天候は変わりやすい。暖かな晴れの日かと思えば、翌日には雨風が強まったりする。快適に過ごすためにも、おしゃれのためにも、"正しい上着"を持っておくことが大切だ。
そして、ワードローブを一新する際はトレンドに合ったアイテムを選びたいものだ。
この春、どのようなジャケットが「あり」で「なし」なのか、Business Insiderではデザイナーやスタイリストに話を聞いた。
落ち着いた色味のライトウェイト・ジャケットは「あり」
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ファッションデザイナーのジャラ・ウェブスター(Jarrah Webster)氏によると、カラフルなライトウェイト・ジャケットは春にぴったりのチョイスだ。
今シーズンのトレンドは、色鮮やかなネオンカラーよりも落ち着いた自然の色だ。
「シンプルかつ洗練されたデザインで、色がうるさくなく、何にでも合わせやすい非常に万能なジャケットです」とウェブスター氏はBusiness Insiderに語った。
ウィンドブレーカーは昔ながらの実用的な上着
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ファッションデザイナーのジャズミン・モネ(Jazmin Monét)氏によると、何十年もの間、流行り廃りを繰り返してきたウィンドブレーカーが再び脚光を浴びている。
「ウィンドブレーカーは90年代に大流行しましたが、今、このスタイルが復活しています」とモネ氏はBusiness Insiderに語った。
今日ではありとあらゆる色のウィンドブレーカーがあり、生地の厚みも好みに合ったものを選べる。
トレンチコートは時代を超えた「定番」
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有名人のスタイリストをしているセマラ・ガブリエル(Semarah Gabrielle)氏によると、ロング丈のトレンチコートはこの春もあちこちで見られる定番の1つだ。
「(トレンチコートは)春の定番スタイルで、静かでラグジュアリーな雰囲気を醸し出してくれます。今年も人気ですね」とガブリエル氏はBusiness Insiderに語った。
フィットジャケットはシルエットを「格上げ」
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オーバーサイズのパフィージャケットの代わりに新たなトレンドになっているのが、クロップド・フィットジャケットだとウェブスター氏は話している。ダブルジッパーやユニークな襟といった特徴のあるものも多い。
「身体にフィットするジャケットが人気のようです。中で身体が泳いでいるように見えるような大き過ぎないものがいいですね」とウェブスター氏はアドバイスしている。
ハードシェルジャケットは快適かつ実用的
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「ゴープコア」 —— アウトドア向けにデザインされたアウターウェアをストリートウェアとして着る —— の流行に伴い、ハードシェルジャケットの人気も続いている。
ウェブスター氏によると、今シーズンのハードシェルジャケットは、キャンバスといった新たな素材を取り入れて進化している。
アークテリクス(Arc'teryx)やコロンビア(Columbia)といったブランドのコンバーチブルジャケットの外側は、一般的に耐水性と通気性を兼ね備えているので、春の天候にも完璧にマッチする。
「ハードシェルジャケットはとても良いです。革新的な素材、斬新な素材で作られているものを目にするのはうれしいものです」とウェブスター氏はBusiness Insiderに語った。
デニムジャケットは引き続きワードローブの「定番」
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モネ氏によると、何十年と人気が続いているデニムジャケットは"トレンド"という点でその強さを維持しているという。
「男性も女性も、デニムジャケットに間違いはありません。いろいろな種類があって、ディストレス加工されたものや、ライトウォッシュ、ダークウォッシュ、アシッドウォッシュされたものもあります」とモネ氏はBusiness Insiderに語った。
レザーのボンバージャケットがブームに
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ガブリエル氏によれば、古着ファッションが広く普及していて、最近好まれているのはレザーのボンバージャケットだという。
このシルエットは新品でも手に入るが、ヴィンテージを取り入れることで、ドレッシーな服装にもカジュアルな服装にもマッチする、ほどよい抜け感と着古したような要素がプラスされる。
一方、スキニーなパファージャケットは「なし」
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ウェブスター氏によると、依然として人気のある厚手のパファーコートとは異なり、薄手のスキニーなパファージャケットはもはや大きなトレンドではないという。
「(スキニーなパファージャケットは)もうビジュアル的に魅力的ではなく、オリジナリティーもなくなってきている」と同氏はBusiness Insiderに語った。
ライダースジャケットはクローゼットにしまっておこう
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ガブリエル氏によると、レザーのライダースジャケットはメインストリーム・ファッションの一大トレンドだったが、急速に脚光を浴びなくなっている。
「このシルエットはあまりに使われ過ぎました。このトレンドはあっという間に飽和状態になった気がします」とガブリエル氏は話した。
パンク風のスタッズが付いたタイトなレザージャケットも流行遅れに
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レザーやフェイクレザーはジャケットにぴったりな素材だ。ただ、ウェブスター氏によると、大きなラペルやアシンメトリーなダブルジッパーが付いたパンク風のレザージャケットは、時代遅れになりつつある。
「(パンク風のレザージャケットは)あまりに広まり過ぎて、今の時代には合わないと思います」とウェブスター氏はBusiness Insiderに語った。
バーシティジャケットの流行は「とりあえず」おしまい
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ガブリエル氏によれば、バーシティジャケットは大人気だった。ただ、それは突然、終わりつつある。
「スタイル自体はノスタルジックですが、大人として洗練された服装に合わせようとすると、幼稚になり過ぎるような気がします」とガブリエル氏は話している。
オーバーサイズのブレザーはもう一大トレンドではない
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ここ2、3年、着心地の良い服がものすごく人気だが、オーバーサイズのジャケットはちょっとやり過ぎだとガブリエル氏は言う。
「なんでもかんでもオーバーサイズばかりでした」とガブリエル氏はBusiness Insiderに語った。
「シックに見えることもありますが、服の中で身体が泳いでいるように見えるものもあります。それはオーバーサイズ・ジャケットの目的ではありません」