2024.04.28

「ヤバすぎるほど複雑なことをやっていた...」“元中日・走塁のスペシャリスト”が解説、プロ野球のベースコーチがコーチャーズボックスの外に出る「深すぎる理由」

なぜ、ベースコーチはコーチャーズボックスの外に出るのか?

「1塁・3塁のベースコーチの立ち位置がどうしても気になってしまうんです。コーチャーズボックスってあるじゃないですか。私が観る限り、ほとんどのコーチがボックスの外に出ていますが、ルール的に問題ないのでしょうか?」(巨人ファンの男性)

Photo AC
 

四球でランナーが出た際の一塁ベースコーチによる耳打ち、ランナー2塁でシングルヒットが出た際の三塁コーチの大げさに手をぐるぐる回す様子。日常的にプロ野球を観戦しているファンにとって、一塁側、三塁側ともに枠が記されているにもかかわらず、ベースコーチがその外にいるのは当たり前の光景だろう。素朴な疑問だが、枠外に出ることでの罰則規定などはないのだろうか。

公認野球規則によれば、「(a)攻撃側チームは攻撃期間中、2人のベースコーチを1人は1塁近く、1人は3塁近くを所定の位置につかせなければならない。(b)ベースコーチは各チーム特に指定された2人に限られ、次のことを守らなければならない」とあり、「(1)そのチームのユニフォームを着ること。(2)常にコーチスボックス内に留まること」と明記されている。また、ペナルティとして「審判員は本項に違反したものを試合から除き、競技場から退かせる」とある。

「規則には続きがあり、『ほとんどのコーチが片足をコーチスボックスの外に出したり、ラインをまたいで立ったり、ボックスのラインの外側に僅かに出ていることは、ありふれたことになっているが、相手チームの監督が異議を申し出ない限り、コーチャーズボックスの外に出ているものとはみなされない』などとあります。相手チームからクレームがあればルールは適用されますが、そうじゃない限りは特にお咎めなしですね」(在京球団担当記者)

では、実際にベースコーチの経験を持つプロは、コーチャーズボックスの存在をどのように捉えているのか。

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